インプラント専門医が告白する。今、インプラントをしてはいけない!

ネット上で溢れている情報を見るに付け、絶望感に打ちひしがれてしまいます。
余りにも、宣伝されている内容と実際が差が有り過ぎる。
非常に危険です。
ネットの悪い面、情報の正誤の判定が何も為されず、無分別に垂れ流されているからです。
困るのは患者さんです。
患者さんは、ネット上の情報のみで選択して行きます。
その段階で、ほぼ洗脳が終了しており、まず間違いなくそこで治療を受けてしまうからです。
そこがキチンとした所なら良いのですが、そうでない場合、患者さんの体、お金、時間の無用の負担を強い、結果的に辛い思いを味わうのは患者さん、と言う結論になりがちだからです。

この際、私はネット上クリニックによる、症例シュミレーションによる具体的な治療法、費用、期間、肉体的な苦痛・苦行の程度の説明の、所謂コンテストのようなものを開催する事を提案したいと思います。
そうすれば、患者さん、DR双方が現在考え得る治療方のオプションを知りうる事が出来るでしょう。
もしそう言うものが出来れば、私は喜んで協力しましょう。
それは、ネット上で若いDRの良き教育の場に成り、又混乱している情報の整理の場になり、患者さんに現状の正確な情報を伝達する事になるでしょう。
私自身が、第8回2004年、第9回2007年と歯科界最高峰のPRDでのポスタープレゼンに2000人以上の応募から15〜25人の中に選ばれているDRですから(勿論先進的インプラント治療でです)、その意見は貴重なものと成るでしょう。

こんな夢のような事も、現代のネット社会でなら実現可能です。
果たして、そう言う時代が来るのかどうか、見極めてみたいです。
そこまでしないと、いまだにこの国の中に広まっている根強いドグマは消えていかないでしょう。

最後に、患者さんへ、DRから骨移植やGBR骨造成を勧められたり、2回法が勧められたり、ある程度腫れますとかの説明を受けたら、一回仕切り直す事をお勧めします。
本当にそこまでしなといけないのか、私がうちに来た相談の方を見ていると、甚だ疑問な方ばかりだからです。
こんな状況では、今はインプラント治療を受けない方が良いと、発信せざるを得ないでしょう。