やっぱり即時荷重インプラント治療と言っても最初から何でも噛める訳
今日顎咬合学会で、大学病院の准教授がレクチャーをされ、即時荷重の話だったので、興味を持って聞いて来ました。
その中で、准教授の説明では即時荷重インプラントは最初から噛めるようにするのがそうであるが、早々は直ぐに噛めるものでもないし、噛ませると危険性が増し失敗してかえって長く掛かる羽目になる、と話されていました。
全くの同感です。
良くネットとかで、即時荷重と称して直ぐに噛めると出しているのは間違いである、無責任極まりない行為である、と公的にも証明されている事実である、と言われていました。
こんな事は、ずっと前から私が主張していた通りの事で、私は良く患者さんに説明するのですが、インプラントになられる患者さんのその部位は何らかの不都合があって、自由自在には噛めていなかった筈ですよね、ですから、インプラントにしたからと言っていきなり何でもかんでも噛めると思ってはいけないんですよ、と言う事です。
体の怪我だって治療受けていきなり普通に使える事はまずない筈です。
しかし、患者さんは歯の事ではそう言う普通の事を考えてくれません。
そうすると中には、いい加減なネットの情報に騙されて直ぐに噛める、と信じてしまう純な方もいるのです。
こう言う罪作りなネットの情報操作は本当に拙いと思います。
正しい情報を広報するべきで、即時荷重なら最初から歯が入るけれど、いきなり噛める訳じゃない、もしか運が良かったら、ある程度は使えるかも知れませんよ、とちゃんと話すべきでしょう。
だって、その部位は治療受けると言う事は、今現在不自由なんでしょ、それがインプラントになったからっていきなりでは噛み方も忘れているかも知れないし、力加減も分からないかも知れないじゃないですか、だから無理はしないで下さいね、が真っ当な説明だと思います。
これを読んでいる専門家の方は、こう言う説明を使って下さい。
異常なネットの情報は少しずつ正しい情報で正して行く他ないのです。
そして、これ読まれた患者さん、一般の方は変な情報に騙されないで下さい。
そうは言いながら、今日のレクチャー内容で私が最も異論があるのは、即時荷重しようが通常の治し方しようが、結局治療期間は然程違わない、と言う件です。
それは違います。
私自身の経験ですが、明らかに通常の方法よりも即時荷重は治癒期間が短いです。
ある程度の刺激が加わった方が治るのは早いのは骨折と同じ考え方で、即時荷重の方が上手に行えば治るのは早い、これは将来のコンセンサスになると私は思います。
多分、経験数を積み重ねやりなれるなら、即時荷重の方が早いに変わる、と思います。
即時荷重と言って直ぐに噛めるとか言う安易なネットの情報が間違いで、私が昔から言っていた通りになっているのです、と今日ご報告をしたかったので日記に書きました。
本当の正しい即時荷重、審美、低侵襲インプラント治療を正しく広めるのが、私の使命です。
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