即時荷重インプラント

即時荷重インプラントの実際
即時荷重インプラントの方法に関心が高いようですので、アメリカのここ5年の情報を、お話しましょう。
結論から申し上げると、即時に適合しているインプラントは、間違いなくストローマンです。
そして、12mm以上のものを35N以上で植立出来れば、基本的に即時荷重が可能だという事、これだけです。
ガネルズによれば、即時荷重とサイトディベロップメント、すなわち骨造成GBRや軟組織造成CTG等は、同時に行うべきではないとしています。
アメリカでは、即時荷重出来ると+1000$だそうです。
これは時間短縮出来ると言う事が、大きな売りであるという事でしょう。
アメリカ人はタイム・イズ・マネーで効率の良い事一番と言う思想が、エスタブリッシュメントに染み込んでます。
日本人が働き蟻だと揶揄する事がありますが、トップのビジネスマンの忙しさは、我々の比ではありません。
私の師匠のDR.ラムは最たる者で、1日6時間寝る以外は、ワークだと笑ってました。
しかもそれを彼は、楽しんでるんです。
勿論診療は、4時半には、ピタッと終わります。
ところが、始まりが早いのです。
私が行った時も、朝6時半前に集合で、7時からオペだったりします。
朝型が顕著なんです。
で、1日5〜6オペほぼ毎日です。
そして、5時以降は、資料整理とか原稿書きとか、連絡事項をしてて食事以外は、すぐに何かしらの仕事をしていました。
自分でワークホリックだと笑ってました。
彼が書いているペリオ歯周病のテキストブックは全米で80%近くが採用してると、言ってました。
常に改定で、新しい情報が盛り込まれ手が抜けないそうです。
DR.ラムはドイツでも即時荷重のセミナーを開催しているそうです。
ドイツからの情報は、彼が起源かもしれません。
いずれにしても、新時代の即時荷重の開祖の一人であることは、間違いありません。
2000年のホノルルのAAPで、最期のジェネラルセッションで講演してました。
彼の前が、かのH.サローマです。
そこで、DRラムが講演した内容が、今日本で流行っている、全顎の即時荷重です。
症例数は300本を軽く越えてました。
しかも審美的で、素晴しいものでした。
成功率は、従来法と然程遜色のないものでした。
これで、私は雷撃の様な衝撃を受けて、講演後の直接Q&Aをして教えて頂いたのが、最初の基準です。
自分の経験上も、これは確かな事実です。
12mm以上、35N以上これだけです。
後は、それを達成する工夫だけです。
私の方法は、やはり最近言われ出したMIです。
アメリカの学会に行くと、殆どのオペが実に小さいです。
逆に言うと,チョッケイ4mm位しかないものを入れるのに、必要なだけしか開けてない、と言う事でしょうか。
面倒くさがりのDRは、何もせずいきなりドリリングをしています。
実にシンプルです。
言い換えれば、日本でされてるオペは99%が、大きなオペし過ぎと言う事です。
何でもアメリカが正しいとは言いませんが、参考には成るでしょう。即時荷重に限らず、インプラントオペに限らず、日本人のDRはオペの方法を根本から考え直すべきと明言します。
詳しくはhttp://www.km-implantcenter-matsumotoshika.com/
もしくは、http://www.mp119.jpまで。