込み入ったインプラント治療は受けない方が良いでしょう。

最近の風潮で審美とか、GBR骨造成とか前歯部領域を代表として、何度も手術をしたりする込み入った治療が絶対であるかのような印象が、特にネットを通じて流布されています。
私も審美的な治療には決して反対はしません。
しかし、込み入った手術をし捲くって患者さんを苦しめる治療には、絶対に反対します。
そこまでしないでも、患者さん自身が満足する治療は殆どの場合可能である、現在されているような大げさな治療の90%はしないでも済むようなものに、DR側が分かっていなくて為されているものだと、強く主張します。
これからのインプラント治療のみならず、歯科治療全てに置いて鍵と成る概念は、”如何に患者さんの体の負担を減らせるか、それでいて従来以上の成果を挙げられるか”である、と訴えます。
悲しい事にこの事に関しては、DR側が余りにも無理解で、しかも業界誌等もそう言う記事ばかりで、世界的な流れと日本国内が乖離し始めています。
これは日本のインプラント治療の危機であると申し上げても、私は構わないと考えています。
せっかく日本は、歯科用CTでは完璧に世界をリードしており、これからはCTが全ての根本を占め、日本がリード出来る可能性が高い思われるのに、逆行している位の感じなのです。
はっきりと提案しますが、込み入った治療を提示されたら、セカンドオピニオンでそう言う治療でない治療の話も聴きに行くべきと強くお勧めします。
1回の手術で済むものを2回に分けられたり、GBR骨造成をそこまでしないでも治せるのに6ヶ月近くも掛かる手術を勧められたり、審美的な治療すると言いながら大きな手術を勧められたり、全くナンセンスかもしれないからです。
今は、色んな考え方が混沌として、インプラント医皆が自分こそが正しいと主張しています。
が、歴史の必然は時間と供に明らかに成る事でしょう。
しかし、現実に今治療に面している患者さん自身は待っていられません。
と成ると、考え方の違うDRを探す事が一番の方法、としか言えないのです。
患者さんは人当たりの良い、人柄の良いDRになびいてしまうものです。
ところが、人当たりが良くても治療方式が患者さんに優しいとは限りません。
そこの見極めが非常に重要である、と明言します。
込み入った治療を説明されたら(説明もしないで治療勧めるDRは言語道断です)まず引いて考える。
そして、セカンドオピニオンで探してみる。
自分自身を救うには、どうしても自分自身の努力が必要なのです。