即時荷重インプラント治療の落とし穴

即時荷重インプラント治療が、今回のAOで廃れてしまっているように見える原因は、成功率が維持出来ないからだと思われます。
その最大の理由は、患者さんのコントロールが凄い差がある、気を付けて用心する方と、そうでない方でかなりの差が出てしまうからに他成りません。
こう言う点を見ていると、即時荷重インプラント治療は凄く歯周病治療と似ていると思います。
歯周病治療も患者さん本人が、一生懸命に成って治そうと努力しなければ、まず良い結果を出せません。
残念ながら、非協力的な患者さんでは、歯を守るような日常生活を営んで下さらないので歯周病の治り方は悪くなります。
即時荷重インプラント治療も全く同じで、患者さんご自身に治す意志が弱いと、治りません。
一番大事な最初の1ヶ月、用心深く噛んだり、ぶつかったりしないように用心して、就寝時も自分自身で噛まない噛まないと自己暗示を掛けて下さるくらいの方が一番治りが良いです。
逆に酷い場合には、噛んでしまうとインプラントが揺れてしまい、骨どころか歯肉までもが炎症を起こし、非常に難しい状況に成ってしまいます。
一昨年、世界的に即時荷重とか即時負荷とかが流行りましたが、DR達はそこで躓き、止めてしまった者が続いているのが現状です。
結局、歯周病治療も専門医でないとしっかりと治せないと言う事が、即時荷重インプラントでも起きてきているだけ、即ち専門でもないDR達が参入して大失敗して撤退しているだけである、と私は解説します。
歯周病治療も、現在ではこれだけどうすれば良いかが分かっていても、出来るDRはと聞くと3%いるかいないか、と言うお寒い状況です。
即時荷重インプラントも専門家3%がする治療に成るのでしょう。
そこら辺りの勘違いが、即時荷重インプラント治療の落とし穴と言えるでしょう。
つまり、患者さんは本当に出来るDRなのかどうか、をよくよく調べて行かなければならない、と言う事なのです。
本物でなければご期待に沿える結果を出せない、と知り用心して下さい。
その日のうちに噛めるとか、即時インプラントとか、即日インプラントとか美味しい言葉に騙されてはいけないと言う事です。
私も同類と見做されて、大変に迷惑しています。