何故最小限外科侵襲インプラント治療が宣伝されるのか?

最近最小限の外科侵襲インプラント治療が非常にネット上や専門誌上でも取り上げられています。
これは要するに、従来のインプラント治療が外科的な侵襲が如何に大きくてその為に患者さん達が非常に辛い思いをして来てたかの、裏返しの現象です。
欧米ではいち早くその事が指摘され、外科的な処置の方法が根本的に改善されてきました。
それは一般外科でのオペにおけるファイバースコープによる外科、最近ではソフトバンクホークス王監督の胃癌の摘出手術で又更に知られるようになったもののインプラントや歯周外科等歯科への応用版として考案され、実践されているものです。
従来の外科とは全く概念が違い、全くの閉鎖創の中で行う為に、腫れや痛みが劇的に改善され、患者さんの苦痛を激減させられるのがその特徴です。
従って、外科では現在第一選択として考慮する必要があると成りつつあります。
しかし、重要な事はその中の組織を熟知している事で、見えない中でファイバースコープ等で照らし出して周囲を絶対に傷付けない様にオペをする、出来る事が最も大切です。
患部を取り除く事が出来ても、周囲に見落としがあったりして取り残したり、余計な傷を付けてしまわないのには大変なベテランの技量が必要とされます。
つまり、切り開いて開けずとも中を熟知して、正確精密なオペが要求されているのです。
この用語が残念ながら日本の歯科では拡大解釈され、傷口を出来るだけ小さくするオペにまで勝手に使っているのが現状なのです。
この誤解を世間に知らしめた、もしくは助長してしまったのはデンタルダイアモンドと言う老舗の歯科雑誌です。
あそこで紹介されていたものがそのDR自身でMIと紹介されていたので、皆こんなものと理解(誤解)してしまったのです。
私も見てビックリしてしまいました。
あそこで紹介されていたものは、欧米では通常されているオペでしかなく、減張して弁を閉じる方法等、まあ外科的侵襲を小さくするという主張とは掛け離れた内容でした。
専門家がこのブログを見てくれてる事も多いので、忠告しますがあんなのはMIミニマムインバッシブではありません。
拡大解釈も甚だしいと、明言します。

何故こんな事が起きるかと言えば、まず第一に患者さん受けが良いから、患者さん集めに成る事、又世界的なレベルでMIがキーワードなので格好良い為世界最先端であると宣伝出来る事、技術が自分は優れていると言う証拠に成ると言う事があるのです。
ですが、元々のMIの概念を熟知する一般外科医からは、またまた歯科医は馬鹿だからで、お笑いの種をばら撒いているのです。
愚かな事です。
本物を知ってる方々は騙されないでしょうから。
これをお読みの専門医の方は、余程お気を付けに成って使用して下さい。
又、患者さんはよくよく情報を入れて、目先の耳に心地良い言葉に騙されませんように、お祈り申し上げます。
私自身は、誤りがない様に気を付けて使用しています。

今のネット社会の弊害で、聞こえが良い、患者さん(素人)受けが良いだけで経済的な大成功を得られてしまうという事がこう言う虚偽を造り上げる現象を招いているのだと思います。
迷惑なのは、真剣に腕の良いDRを探している患者さんと本物の専門医でしょう。
”悪貨は良貨を駆逐する”
そして
"朱に交われば紅くなる”
気を付けて欲しいです。

しかし、かの岡野雅行さんが評価されるような社会である事からも、まだまだ捨てたものではないと、志を新たにする私です。

http://www.km-implantcenter-matsumotoshika.com/
http://www.newton-doctor.com/doctor/tokyo5/matsumotonoritsugu/s40/
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