PRD報告

genmatsumoto2007-06-13

残念な事に、今回のPRDはレベルが低い学会で終始しました。
3月のAOの影響なのか、それとも世界的にインプラント治療始め先進的な治療の反省期なのか、後ろ向きの学会でした。

いつも主張している事の繰り返しに成りますが、安易なDR達の適応症の拡大と、自己の持つ能力の判定の甘さが成功率を恐ろしく下げてしまい、その為、尻込みをする羽目に成り、逆に安全性をかなり重視するDR達に華を持たせてしまう状況が起きてしまったのだろうと推察します。

しかし、私はその彼らが安全であると主張する方法が、然程安全でない、特に日本人においては違うと、強く主張します。
所詮、正しい診査、そして、その情報の集め方が正しいかどうかの判定、その正しい診査に基く診断で治療計画を立てるなら、彼らが主張する事の80%以上は崩せる、と私は義憤に駆られました。

何故に義憤を感じたかと言うと、私はそこにポリティクスな、要するに政治的な問題を感じてしまったからです。
アメリカや、ヨーロッパの勢力関係、争いが反映しているんじゃないかなと疑いを抱いているんです。

と言う事は、10月のAAPはワシントンDCで東海岸ですから、この傾向が続く可能性が高いのではないかと心配です。
案外アメリカにも、こう言う傾向は強く出るんですよね。
だから西海岸とかの学会の方が派手で、アグレッシブで良い部分もある訳です。
しかし、それも行き過ぎると今回のような反動が来る。

純粋な学問的な発展や進化とは別な、勢力争い的な問題が大きく影響してくる事に対しては、余り良い気分がしません。
結構頭に来ているので、原著論文を書いて秋前にAOやEAO、PRDに投稿しようと決意しました。
因みに、今回のポスターのものは、秋のPRDにアブストラクトが載る予定だそうです。
ご興味のある方は、日本語版が出ますので読んで下さい。

忌憚のない意見を言ってしまえば、今回のPRDは私よりも10年遅れている。
2000年の時のままであると、腹立たしい思いがする私でした。
彼らに目に物見せてくれんと、決意する学会になったのが収穫でした。