インプラント治療の概念の変化

今はクラシックなインプラント治療が総集成されて、次代を探る時期のようです。
私がクラシックなと発言しているのは、DR側の考え方で補綴主導型、被せ物がどうしたいかを決めて骨や歯肉を造り上げてまで治療すると言う方法です。
これで得られた結果は凄いものがありますが、それに伴う何回ものオペ、治療期間の長期化、患者さんが経験する辛さは並大抵なものではなくなりました。
海外の報告見ていると、平気で3年掛かっているものが出て来ます。
日本人DRは真面目なので、それを完璧以上にコピーして彼らよりも上行く結果を出して悦に入っています。
それ自体悪いとは言いませんが、斬新さは何一つもないので、彼らにはグッジョブレベルでしかありません。
こう言うクラシックな治療が、完成してそれをマイクロCT下で如何に短期間で成し遂げるかに、彼らの興味は移っています。
つまり手術侵襲を軽減する事に興味が移っているのです。
言い換えれば、それだけ大変な思いを患者さんにさせていたと言う事です。
しかし、今では、そのような激しいオペや、複数回のオペは否定出来うる時代に成って来ています。
根本を成すのはマイクロCTです。
この分野では日本が世界をリードしています。
世界最高のマイクロCT3DXを生み出しているからです。
欧米人はその実力をいまだ知りません。
極限にまで精度が高い事を、気付いていないのです。
ブーザーは、飯島先生武田先生のお陰で知っていて、持っています。
ブーザーの海外でのセミナーで3DX画像が出て来て、日本人のDR達が流石ブーザーと感心して、大騒ぎしてあれは何だと調べたら、何と日本製(モリタ社)だったと言う笑い話は、知る人ぞ知る話で有名です。
それが国内で3DXが売れるきっかけに成ったのです。
海外にまで出てブーザーの講義を聴くDR達が挙って入れたからです。
しかし、現状でもまだその性能を100%活用して新しい概念のオペしているDRは少ないようです。
今週福岡で林先生、武田先生のセミナーがありますので、そこで聞いて来ます。
楽しみです。
これからは如何に快適に、患者さんにインプラント治療を受けて頂けるか、を競う時代です。
行過ぎたオペをする時代に終焉を!
その根本に3DXがあります。