インプラント治療はプロに任せましょう。

3DXの診断でインプラント治療を決めましょう。

昨日、他院で3DXで4×4で1本の歯を撮影して、それをボリュームレンダリングして、診断出来ないかという方が電話をして来ました。
いつものパターンで、電話大丈夫ですか?とか、何時電話しても良いですか?とかはなく、しかもオペ中で超忙しく、スタッフが対応しましたが、何処で撮影したかも言わないし、事情も分からない。

例に拠って例の如く、我儘そのものの患者さんです。
何故そちらの撮影した医院でしないで、当院に電話して来るのか、???です。

どうやら、その女性の口振りでは、そちらの歯を残せるかどうか、と言う事で立体画像にしないと納得出来ない雰囲気です。
察するに、そのDRは抜歯するしかないと診断したのでしょう。
それを納得出来ず、色々ご自分に都合の良い診断をしてくれそうな3DXを持っている医院を探しているようです。

しかし、多いなる勘違いでしょう。
3DXで撮影して精査しているなら、DR間で診断に差が出る可能性は殆どないと断言します。
3DXは撮影している画像を、DRが診たい角度や断面で切り直して見る事が出来ます。
その画像の正確さは、0.1mmクラスであり、診断に違いがでる筈がないのです。

それをボリュームレンダリングすれば、何か違うものがでるんじゃないか、と言うのは、まさに”生兵法は怪我の元”の素人考えと看破します。

最近は、ネット上で情報を検索されて、生半可な知識を持ってしまっている患者さんが増えています。
非常に危険です。
自分が、頭の中で自分に都合の良いDR像を作り上げて、それに従わないとおかしい!とヒステリーに怒る。
私はそう言う患者さんには、丁重にお引取り願います。

我が強くて、話し合いが出来ないからです。
自分で自分の状態を勝手に診断していて、それに対する治療を決めてかかって来る。
そう言う方に限って、自分は口腔清掃出来ていると信じていますから、清掃不良な所を指摘し、その患者さんが見えていない所で治療の必要性がある所を指摘しても、その部位の治療はやりたがりません。
その癖、自分がして欲しい所だけを執拗に出来ないかと要求してくるのです。

もう一回言いますが、”生兵法は怪我の元”です。
お口の中はその部位だけでは、長い眼で見て良い治療は出来ません。
継ぎ接ぎ治療を続けるから、何時までたっても最近が激減せず、治療と縁が切れないんのです。
患者さんは、自分が悪い所以外は正常と信じていますが、それならばある日突然病気が突発的に起きている事に成ります。
しかし、現実には歯科疾患は慢性疾患であり、突発的に発生するのは外傷とか位しかありません。
つまり、普段のその患者さんの手入れ次第で、病気が生じている生活習慣病なのです。

その認識をはっきり持って頂きたい。
ネット内や書籍等で知識を得る事は良い事ですが、”生兵法は怪我の元”と言う事を知って下さい。
中途半端は知識はかえって危険です。

3DX画像診断でプロが下している診断を、自分でボリュームレンダリングして覆せると信じているとしたら、それはプロに対する無礼、傲慢そのものと言えるでしょう。
それ位、3DXは詳細に映し出せ、少なくとも硬組織に関しては正確です。
他社の物とは性能が違います。

我々はプロです。
プロ意識で3DXを入れている身内を信頼せずして、誰を信じよ、と言うのでしょうか?
自分勝手な考えで行動する素人の見方をするプロは、まずいる筈がないと心得るべきであり、それが受け入れられないのは、自分の方に問題があると悟るべき、と明言します。

因みに昨日のこの方、先の電話は向うでいきなりガチャンで切ってて、そのくせ診療終了時間間際の忙しい時間に又電話して来て、今度はDR出せと強硬で、仕方なく私が出て、済みませんが、お力には成れませんで切りました。

情報を調べるのは結構ですが、思い込む事は止めて、木を見て森を見る、森を見て木を見る、キチンと全体像のガイドラインを捉えて、学ぶべきと忠告しましょう。

勝手にメーカーが統制しているとか、言い放ち、色々な所に当たっても、誰も相手にしてはくれない事で始めて、自分がずれている事に目覚めるでしょう。
疑い深い性格にこそ、治し切れない根源的原因があると気付いて頂きたい。